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2024.10.05

残暑と不眠の関係性

異常な暑さが長引いているせいか、
ここ最近「不眠」を訴えるお客様が多くなってきました

夏の暑さや熱に最もダメージを受けやすいのが
五臓の「心」(=精神や心臓の働きに関わるところ)

「心」に熱がこもると、不眠・口渇・口内炎などが出てきます
(=心火上炎)

暑さによる疲れで「心」に栄養が行き届かなくなると
眠りが浅い・夢が多い・動悸・不安などが出やすくなります
(=心血虚・心陰虚)

9月に入って台風が増えてきたことで、暑さだけでなく”湿気”も増してきました☔️
湿気は脾(=消化器系)がダメージを受けるので
消化吸収が上手にいかなくなり、
からだに「痰」(ドロドロのお水)がたまります💧

痰がたまると、
鼻水・痰・めまい・吐き気、などの症状が出やすくなります

ということで
最近よく作る漢方薬が「加味温胆湯(かみうんたんとう)」

そもそも温胆湯は痰を取り除く代表処方の「二陳湯」がベース

【二陳湯】
君薬:半夏 5.0g
臣薬:陳皮 4.0g
佐薬:茯苓 5.0g / 生姜 1.0g / 甘草 1.0g

これに竹茹・枳実を加えたのが 「温胆湯」

それに心を落ち着かせる酸棗仁・遠志、
気や陰液を補う高麗人参や地黄・玄参が加わったものが「加味温胆湯」

うーん、処方っておもしろい!
季節のお悩みや体質に合わせて、
本当によく考えられて組み立てられているなあ~とつくづく思います

異常な暑さが続いている影響で
心もからだも徐々に疲れが見え始めました
胃腸もかなりバテていますので、
体調がしんどいひとは冷たい飲み物や食べ物を避けて
常温のものや温かいものを積極的にとるように、心がけてみてください🙏