2024.09.02
8月の振り返り
ご相談ランキングを作ろうと思ってましたが、バタバタと忙しく、途中で挫折…
8月はご来店者数が減りやすい月ですが、
今年の8月はいつも通りたくさんの方にご相談いただきました。
ありがとうございます🙏✨
8月は「柴胡桂枝乾姜湯(さいこけいしかんきょうとう)」がよく出たなあ〜という印象でした
もともと自律神経失調症などによく使うお薬ですが、
8月はコロナの後遺症で出すことが多かったです
味覚・嗅覚異常だけでなく
倦怠感やだるさ、
力が入らない、やる気が出ない、疲れやすい、など
一見「気虚」と捉えて“補中益気湯”を出してしまいそうな症例ですが、
深く弁証していくと“柴胡桂枝乾姜湯”がピッタリの症状がじつは隠れていたり👀
【柴胡桂枝乾姜湯】(傷寒論/和解少陽剤)
君薬:柴胡 6.0g
臣薬:桂皮 3.0g 乾姜 2.0g 黄芩 3.0g
佐薬:栝楼根 4.0g 牡蠣 3.0g
使薬:甘草 2.0g
柴胡桂枝乾姜湯は一見、パッとしない処方に思えますが(そう思うのはわたしだけ?)
栝楼根と牡蠣が入っているのが特徴的で、
このお薬が早く効く方は必ず、その栝楼根と牡蠣を必要とする自覚症状があります
約1,800年前に張仲景が作った「傷寒論」
柴胡桂枝乾姜湯だけでなく、
葛根湯や小青竜湯、五苓散など
現代でも大活躍の漢方薬がこの本から出ています
2000年も近くの前のお薬で良くなるなんて、
あらためて漢方薬ってすごいなあーと思う毎日です
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