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2023.05.06

めまいの原因と治し方

これから梅雨が始まると増えてくるお悩みが「めまい」

病院に行っても原因がわからなかったり、

メリスロンやセファドールを飲んでも効いているような効いていないような…

「耳石が原因」と言われて、頭を動かさないようにビクビクしたり・・

どう対処して良いのかわからないめまいですが、じつは漢方薬で良くなるケースはたくさんあります

漢方で考えるめまいの原因は主に3つ 

①水がたまっている

②ストレスがたまっている

③虚弱体質


*

①水がたまっている(痰湿)

「痰なくば眩をなさず(=水をなくせば目眩は起こらない)」

中国の古い書物にあるように、
身体から余分な水を取り除くのはめまい治療のファーストチョイスになります

水がたまりやすい方のめまいの特徴

✦むくみやすい

✦梅雨時や雨が続くと起こりやすい

✦吐き気、食欲不振を伴う

✦乗り物酔いのような気持ち悪さ

✦頭が重だるいなど

漢方薬では・沢瀉湯 ・五苓散 ・苓桂朮甘湯 など利水剤(水を取り除く薬)を用いるケースが多いです

②ストレスがたまっている(肝陽化風)

ストレスや精神的な疲れが蓄積することで自律神経やメンタルに関与する「肝」がたかぶり、
「内風」が起きてめまいが起きるケース
(わかりやすい例で言うと、怒りやイライラで頭から湯気が出ているような状態)

「肝風」によるめまいの特徴

✦ストレスや緊張で悪化する

✦激しい頭痛や高音の耳鳴りを伴う

✦血圧が上昇する

✦風の日に調子が悪くなる

✦普段から寝つきが良くない など

気候的には春一番が吹く頃の、雨が続く時期はとくに気をつけましょう

漢方薬では・半夏白朮天麻湯 ・抑肝散加陳皮半夏 ・釣藤散 など熄風剤(風を抑える薬)を用いるケースが多いです

③虚弱体質

加齢によって体力が落ちてきたり、心身ともに疲れがたまっていたり・・

このような虚証タイプは、疲れが蓄積すことでめまいを起こしやすい傾向があります

肝腎の陰虚を補う腎気丸や、四物湯をベースにした連珠飲、「ねむりが浅い」など心血虚がある場合は加味帰脾湯などを用いるケースもあります

— ふだんからできる養生 —

1) 水をためこまない

①とにかく除湿

湿度が高い日は早めに除湿をつけて湿度を下げておきましょう

②なるべく常温~温かいものを飲む

冷たい水分を一気にガバガバ摂ると、からだにどんどん水がたまっていきます

ゆっくり、こまめに、なるべく温かい水分を摂るように心がけてください

③利尿作用のあるお茶を飲む

✦コーン茶(とうもろこしのヒゲも⭕️)

✦黒豆茶

✦はとむぎ茶(大麦ではなく、はと麦を使っている方が良いです)

✦オオバコ・スギナなど

*金子漢方薬局では養生茶あおがおすすめです😋


2) ストレス・疲れをためこまない

①しっかり睡眠

夜更かしなど心あたりある方は、めまいが起こりそうな時だけでもなるべく早く寝るようにしましょう

(もともと睡眠の質が良くない方は、漢方薬で整えることができます。お気軽にご相談ください)


②朝~日中にのんびり気ままに歩く

日の光を浴びながら歩くことで、セロトニンが分泌されやすくなります

めまいの予防だけでなく、鬱や偏頭痛の予防にも効果的なので

自律神経乱れているかも・・?と感じた時は、とにかく朝のんびり気ままに歩いてみましょう〜

病院でめまいの薬が出されていても、漢方薬と併用することは可能です

ご体質に合わせて漢方薬を選び、養生法をお伝えできますので、お気軽にご相談くださいませ

カウンセリングについては→こちら