胃腸が疲れたときのおすすめ薬膳
猛暑が続き、この時期出やすいのが胃腸の疲れ
漢方では「脾」と言い、
五臓の中でも、暑さや湿気の影響を最も受けやすいところになります

「脾」が弱ると…
✅胃もたれや消化不良気味
✅腹痛や下痢を起こしやすくなる
✅寝ても疲れがとれない
こういった症状が出やすくなります
また、「過敏性腸症候群=IBS」の下痢タイプの方は
もともと「脾」が弱い方が多いので、
梅雨時〜夏にかけては症状が悪化しやすくなるので注意が必要です
そんなときによく使う漢方薬が「参苓白朮散(じんれいびゃくじゅつさん)」

高麗人参が「脾」を回復させ、
山薬(山芋のこと)と蓮肉(蓮の実)が慢性の下痢を止め、
茯苓・白朮・薏苡仁・白扁豆・縮砂が「湿(からだにたまった余分な水)」を外に出していきます
(桔梗と甘草は生薬の調整役)
おなかの漢方というと、
四君子湯や平胃散をベースにした処方を用いることが多いですが
慢性的な下痢にはこのお薬がとてもよく効きます
今回はこのお薬をアレンジして、薬膳スープを作ってみました✨

豚肉はこの時期に消耗しやすい
「気」と「陰液(いんえき)」両方を補ってくれます
*暑くて汗をたくさんかくと「気」だけでなく「陰液」という潤いが消耗され、
秋にかけてそれがひどくなると、乾燥や空咳などの症状が出やすくなります

薏苡仁(よくいにん)と蓮の実は、事前にお水に浸しておきます

あとはぐつぐつと煮込むだけ〜
(山芋は煮崩れしやすいので、最後の方に入れました)

できあがり〜
【ポイント】
✦味付けは塩と、すこしだけ鶏ガラスープを
(シンプルにした方が、生薬の旨みを感じやすいのでおすすめです)
✦生姜を入れることで、より胃腸の動きを整えることができます◯
✦豚肉が苦手な方は、とり肉で代用してもOK
(胃腸が弱って、お肉がしんどい場合は入れなくても大丈夫です🙆)
暑さや湿気で胃腸が疲れたとき、
感染症の胃腸炎などでおなかの調子が良くないときなどに
ぜひおためしください🌿
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